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HDDの構造

HDDのインタフェース

現在,普及しているHDDのインターフェースには,ATA系とSCSI系の2種がある。
通常のパソコンでは,ほとんどのHDDがATAインタフェースのHDDである。
一方,信頼性や拡張性を要求されるサーバ等では,SCSIのHDDが多く使用されている。

●ATA系
ATAは,もともとIDEと呼ばれており,HDDとIBM互換パソコンのマザーボードのバスを接続する規格として開発された。
規格の発展の段階で,ATAと呼ばれるようになった。
ATAはパラレルのインターフェースであり,以下の4種の規格がある。

Ultra ATA33/ATA66/ATA100/ATA133

もともと,パソコンの中に内蔵されるHDDとの接続を前提としていたため,ケーブルに許容される長さが最大45.7cmと短く,またケーブルがフラットケーブルということもあり,外付けのHDDなどへの接続には,利用が困難であった。

HDDの高性能化に伴い,従来のパラレルインタフェースでは,高速化が技術的に限界になったこともあり,シリアルATAの規格が制定された。
現状のシリアルATAでは,300MBytes/secの転送速度が得られ,将来は600MBytes/secまでの規格制定の予定があるとのことである。
また,ケーブル長が1mにまで拡張されている。

外付け用のHDDのための規格としてeSATAが制定され,ケーブル長も2mにまで拡張された。

●SCSI(Small Computer System Interface)系
一般には,スカジーと発音されている。
名前のとおり,小型のコンピュータやパソコンを接続するためのインタフェースとして規定されたものである。
Macintoshでは、SCSIが標準インタフェースとして採用されていた。また,国内のパソコンでも富士通のFM−Rシリーズなどで,SCSIが採用されていた。
SCSIも技術の発展により進化しており,以下のような規格がある。

SCSI/FastSCSI/FastWideSCSI/UltraSCSI /Wide Ultra SCSI/Ultra2/
Wide Ultra2/Ultra160/Ultra320

最新のUltra320では,320MB/sの転送速度を得ており,ケーブル長も12mとなっている。

SCSIもパラレルインタフェースであり,性能上の問題からシリアルのSCSI規格であるSAS(Serial Attached SCSI)が制定され,この規格に沿ったHDDも製品化されている。
3Gbit/秒。最大ケーブル長は6メートル

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