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HDDの構造

リムーバブルHDD

最近,コンピュータ調査会社のInternational Data Corp.(IDC)は,リムーバブルHDDがローエンドのコンピュータのバックアップ媒体として,今後伸びていきそうだという調査内容を公開した。
リムーバブルHDDとは,懐かしい言葉で10年位前になくなったと思っていたが,ニュースに接して調べてみた。

どうやら,ここで言うリムーバブルHDDとは,HDDをパッケージに入れてパッケージごと,コンピュータから抜き差しする構造のものを言うらしい。パッケージには,耐衝撃性などに工夫が施され,バッアップ媒体として使い易くされているらしい。
リムーバブルHDDに関しては,標準化の作業も進行しており,今後発展してゆくとのこと。

秋葉原や量販店の店頭では,裸のHDDを入れてHDDを交換できるようにするためのケース(カートリッジ)が市販されているが,信頼性の面では不安がある。
動作中にコネクタの接触不良など起こしたら,ファイルシステムが壊れてしまい,容易に修復できなくなってしまう。また,メーカーが違えば,物理的形状も違い,互換性がない。このあたりが標準化され,信頼性が向上すれば,バックアップ媒体としてHDDの利便性が向上する。

これに関連して,現在ビデオカメラ等の記録媒体としてHDDが使用されているが,それについての標準化に関して,iVDRという規格が家電メーカーを中心に検討されているらしい。
こちらも,耐衝撃性では900Gの衝撃に耐えるとのこと。
容量とスピードの点で,バッアップとしては使いにくいかもしれない。

リムーバブルなHDDは,30年以上も前に,大型コンピュータ用として広く使われていた。HDDと言えば,リムーバブルHDDが普通であった時代である。
これに関しては,稿を改めて述べてみたい。

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