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この記事は、WindowsXPにのみ適用されます。
WindowsVista以降のOSには適用されません。
WindowsXPは、2014年にサポートを終了しています。

WindowsXP起動ディスクとは

Windows 起動ディスクという名称は,microsoftの呼び方で,緊急起動ディスクと呼ばれることもあるようです。
Windows 起動ディスクは,ブートのトラブルに対処するもので,インストールディスクとは別のものですので,区別して下さい。Windows 起動ディスクは,フロッピー1枚ですが,インストールディスクは6枚で構成されています。

WindowsXPシステムがブート関連のファイルが壊れてしまったことが原因で起動できなくなってしまった場合には,Windows 起動ディスクを使うことで,システムを起動することができます。
非常時に備えて,Windows 起動ディスクを作っておくと良いでしょう。

運悪く,このような状況に遭遇してから必要になった時は,他の正常に動作するWindowsXPのシステムを使用してWindows 起動ディスクを作成することができます。
作成は,WindowsXPシステム上で行う必要がありますが,同じバージョンのWindowsXPで行うことが必要です。WindowsXP Home用ならWindowsXP Homeで。WindowsXP Pro用ならWindowsXP Proで。Windows vistaやWindows98系では,正しく作成できません。作成する方法はあるのですが,かなりややこしい作業が必要となりますので,ここでは割愛します。

ここで解説しているWindows 起動ディスクの作成方法は,下記のmicrosoftの記事をもとにしたものです。
microsoftの説明だけでは,具体的な方法がわかりにくいため,解説しました。
http://support.microsoft.com/kb/314079/ja
上記サイトは存在しますが、内容は既に削除されています。(2016/1/25)

但し,この作業には,システムの理解が必要です。
生半可な知識で,この作業を行うと,正しく動作しているシステムを壊してしまいますので,以下に書いてある作業の意味が理解できない方は,やめた方が賢明です

作成方法

1.フロッピーディスクを一枚用意し,Formatします。
既にFormatされている場合でも,必ずFormatをやり直して下さい
98等でFormatされていた場合には,正しく動作しないためです。

2.ブート関連のファイルをコピーする
ブート関連のファイルは,システム属性,隠し属性を持っているため,通常はexploreでは見えません。コマンドプロンプト画面でも同様です。
このため,コピーには,少し面倒な操作が必要です。
以下に,手順を示します。

start→すべてのプログラム→アクセサリ→コマンドプロンプトを起動します。
コマンドプロンプト起動時には,カレントディレクトリは,
Documents and Settings\ユーザ名になっていますので,
「cd ..」を2回入力して,カレントディレクトリをCドライブのルートにします。

以後は,以下のコマンドで,必要なファイルをフロッピーに,コピーします。

C:\>attrib -s -h c:\ntldr
C:\>attrib -s -h c:\ntdetect.com
C:\>attrib -s -h c:\boot.ini

C:\>copy c:\ntldr a:
C:\>copy c:\ntdetect.com a:
C:\>copy c:\boot.ini a:

C:\>attrib +s +h c:\ntldr
C:\>attrib +s +h c:\ntdetect.com
C:\>attrib +s +h c:\boot.ini

C:\>a:
A:\>attrib +s +h +r a:*.*

これで,Windows起動ディスクの出来上がりです。
ちゃんとできているかどうか確かめるには,フロッピーを差し込み,フロッピー装置を起動ドライブにして指定して起動してみましょう。
起動して,WindowsXPシステムが立ち上がれば,Windows起動ディスクが正しくできています。

Windows起動ディスク(フロッピー)を作成したシステムが,このフロッピーによって起動させようとするシステムと別の場合,システム構成が大きく違っていると,うまく起動できないことがあります。(SCSiのディスクから起動している,システムが入っているパーティションが異なる等) この場合には,boot.iniの内容を変更する必要があります。
これについては,このようなケースは稀と思われますし,複雑にもなりますので,説明を省きます。boot.iniの内容について知りたい方は,検索で探してみて下さい。

この作業では,システムのファイルに触りますので,間違ってCドライブのファイルを壊さないように細心の注意を払って下さい。
間違って元のブートファイルを壊してしまったりすると,本当に起動しなくなってしまい,復旧が大変になります。Windows起動ディスクを作る筈が,正常なシステムを壊してしまったのでは,笑えません。

なお,最近のPCには,フロッピーが付いていない場合も多いのですが,この場合には,CD-ROMで起動ディスクを作る必要があります。


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